Murder a sponsor.
 教室の天井は崩れ落ち、上の階のかつて生徒“だった”モノが降り懸かってきていた。

 ガラスはヒビがはいったり割れたりしており、壁や床にもところどころヒビがはいっている。

 まさに地獄絵図と呼ぶのに等しい一角だった。

 派手な爆発をしたものの、まだクラスメートたちは生きているだろうと信じ、吐き気をおさえながらも名前を何度も呼んだ。

 しかし、それに答えてくれる者はひとりもいない。


「まさか……嘘だろ?!」


 誰が信じられるだろうか。

 先程まで確かに生きていて、俺と会話をしていたクラスメートたちが、一瞬で爆発により木っ端微塵になって死んでしまったなんて。


「あっははは★言い忘れてたー★学校中にトラップを張り巡らせているから、『うっかり作動させて死んじゃった★』ってことになりかねないし、気を付けてねぇ♪」


 放送の主は、そう言った。
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