Murder a sponsor.
「北條くん。仕方ないですよ……。誰もあんな爆発、予想してなかったんですから」
新名は慰めるように俺に向かってそう言った。
仕方ない、か。確かに、新名の言うことは間違っていない。
実際、あの時、俺は爆発するなんて思っていなかったし、どうしようもなかった……。
爆発は突然だったんだから。
「ねぇ。この後、どうすんのよ?」
いつもの強気な態度全開ではない熊沢が、暗いオーラを身にまといながら聞いてきた。
どうするのか……それはやっぱり、生き延びるしか、ないのだろう。
このイかれているゲーム――Mmurder a sponsor.(訳:主催者を殺せ)から。
「まずは飯を確保しよう。じゃないと、まともに動けない」
俺の言葉に、いつのまにか隣にいた琴音と熊沢がうなずいたのだった。