Murder a sponsor.
「真人くん!見て!」


 すぐに俺のことを呼んだ舞さんのところへと向かい、見てみると、パンが大量に保管されていた。


「これは……」

「購買のパンね。調理されている料理は何1つとしてないけれど、工場から調達されているパンはあるみたい」


 これだけの量なら……俺達5人だけでもしばらくは大丈夫だな。

 他の生存者がどれくらいいるのか分からないけど……今日1日や2日くらいなら絶対に大丈夫だろう。

 それまでに助けが来るか、このゲームが終わってくれるか……だけど。


「これだけの数、どうするの?さすがに全部は持ち運べないわ」

「そうだな……」


 そりゃあ……な。こんなに大量のパン、持ち運べるわけがない。

 廊下で待機してもらっている3人に手伝ってもらっても……それでもまだまだ数はありそうだ。

 これは……食料も大事だけど、安全な場所も探さなくちゃいけないな。休める場所は確保しておいた方がいいだろうし。

 この給食室は危険だろう。やっぱり、武器や食料を求めてたくさんの生存者がやって来るだろうし、休める場所には適していないといえる。


「近くに安全な教室がないか探そう」

「え?」

「ずっと学校中を歩き回っているわけにもいかないだろ?休める安全な場所は必要だ」

「それは、そうね」


 俺と舞さんはいったんパンをそのままにし、給食室を後にした。
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