Murder a sponsor.

「とりあえず……ですね。先生がなんとかしてくれるでしょうし、僕たちは教室の中で次の指示を待ちましょう?」


 新名がクラス委員長だっていうこともあるかもしれない、新名が提案すると、みんなはうなずいた。

 そして、自分の席へと戻っていく。中には顔を青ざめる子や泣いている子などいた。琴音は暗い表情をしている。

 俺はこんな状況なのに、妙に落ち着いていることに気が付いた。これからどうなるのか……分かりゃしないのに。

 30分近くが経ったものの、放送は流れないし、先生がここにやってくる様子もない。……どうしたのだろう?

 不思議に思った俺は、みんなが椅子に座っている中、ひとり、立ち上がった。


「ちょっと、北條?!どうしたの?」


 熊沢がビックリしたような表情で尋ねてきた。だから俺は、すかさず答える。


「様子見。こんな状況だっていうのに、あまりにも静かだからさ。それに……」


 ちらりと、真っ赤に染まった窓の方に目をやった。


「本当に宮城先生が死んでいるのか……確かめたいんだ」
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