Colors of Heart ~7色のハート~
体型は完璧。
私は隣に座る大輔を眺めた。
Tシャツとステテコの楽な部屋着に着替えた大輔、Tシャツから鍛え上げられた二の腕が覗く。
ラガーマンらしい肩幅の広さにがっちりと筋肉のついた身体。
6パックの腹筋も私好みだ。
「あ~うまい」とちょっと陽気になりながら、テーブルの上に缶を置く。
「チャンネル変えていい?」の問いに頷いて答えると、リモコンを持つ大輔の肩にちょこんと頭を乗せた。
作戦開始。
「どうした?もう酔っ払ったのか?」
肩膝を立てた姿勢で、クラッカーを頬張る大輔の左腕が私の肩に回される。
良い感じだ。
私はぎゅっと大輔を抱きしめた。
2人の距離が近くなる。
「ちょっと、ゴメン。お香焚いていい?」
大輔はぱっと私の絡みついた腕を引き離し、立ち上がった。
また、始まった。
寝室の方からお香セットを持って来た。
大輔はお香を焚くのが好きだ。