Colors of Heart ~7色のハート~


もちもちとした食感の生パスタが美味。


パスタを食べている間だけ幸せな気分になった。

 
「何か言葉にトゲがあるわね。鳩羽くんとケンカでもした?」

 
「ケンカっていうか・・・」

 
言葉に詰まる。


私が一方的に怒ってるだけで、大輔は飄々としてるし、原因が原因だけに、ただの欲求不満女と言われそうだ。


でも・・・

 
「あのさ、変なことを訊くようで悪いんだけどさ」

 
「何よ?」

 
「義男はもやしくん(桃井)とどうなの?・・・あっちの方」

 
丁度、水を飲んでいた義男はぶっと変な音を出すと、ゲホゲホと咳き込んだ。

 
「・・・ちょっと、何よ突然。それに、聞いた所でキモイとか言うんでしょ?あんたのことだから」

 
「それはそうかも」

 
ちょっと想像して顔をしかめる。


確かに2人のめくるめく夜は想像できない。

 
「自分で訊いといて失礼な子ね~」


義男は呼吸を整え、もう1度水を飲む。

 
「あのね」

< 33 / 147 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop