Colors of Heart ~7色のハート~
もちもちとした食感の生パスタが美味。
パスタを食べている間だけ幸せな気分になった。
「何か言葉にトゲがあるわね。鳩羽くんとケンカでもした?」
「ケンカっていうか・・・」
言葉に詰まる。
私が一方的に怒ってるだけで、大輔は飄々としてるし、原因が原因だけに、ただの欲求不満女と言われそうだ。
でも・・・
「あのさ、変なことを訊くようで悪いんだけどさ」
「何よ?」
「義男はもやしくん(桃井)とどうなの?・・・あっちの方」
丁度、水を飲んでいた義男はぶっと変な音を出すと、ゲホゲホと咳き込んだ。
「・・・ちょっと、何よ突然。それに、聞いた所でキモイとか言うんでしょ?あんたのことだから」
「それはそうかも」
ちょっと想像して顔をしかめる。
確かに2人のめくるめく夜は想像できない。
「自分で訊いといて失礼な子ね~」
義男は呼吸を整え、もう1度水を飲む。
「あのね」