Colors of Heart ~7色のハート~
「確かに自分の上司と付き合ってたから、気兼ねしてるはあるかも」
「もしくは、奈々が見た目、男性経験豊富そうで、自分が満足させれるか心配なんじゃない?」
「私、そんなに男をとっかえひっかえしてるワケじゃないからね」
「あくまでも一般論だってば」
まぁまぁと義男は私を宥める。
むっとしたまま義男を睨む。
「で、なければ・・・」コホンと咳をして、義男は急に改まった。
「・・・自分のに自信がないか・・・イヤ!もう、自分で言って恥ずかしい!」
「はあぁぁぁ!?」
義男は頬を赤らめながら、両手で顔を覆う。
恥ずかしがるなら、言うんじゃねぇよ。
「最後に何、とんでもないこと言ってんの?大輔の見たワケ?」
「違うわよぅ!ふと思ったこと口にしちゃっただけだって。無し!今の無かったことにして!」
義男は両手を振って、否定し、誤魔化そうとかき氷をばくばく食べ出した。
その後で、頭がキーンとなったらしく、こめかみの辺りをトントンと叩いている。
私はむすりとしたまま腕を組み、背もたれに寄り掛かる。
「真面目に答えてよ。義男だから相談してるんだから」
唇を尖らせてじっと義男を見つめると、ふっと微笑んだ。