Colors of Heart ~7色のハート~


「いいよ、無理しなくて。理由が解ったら安心したから」

 
「いや、俺は今から奈々にキスをする!」

 
宣言通りに、大輔の顔が近づいて来、肩に置かれた両手にぐっと力が入る。


ちょっと痛いくらいだ。


目がマジ過ぎて怖かったので、ぎゅっと目を瞑ると、ぶちゅうううと掃除機に吸い込まれたのかと思う位に激しいキスをされた。


そのまま押し倒され、部屋着のワンピースの上からがしっと胸を掴まれた。

 
「ちょ・・ちょっとここでするの?せめて寝室に移動してよ!」

 
「そうか」

 
大輔はぱっと体を離すと立ち上がった。


むくりと起き上がった所で、大輔が中腰になった。


まさか、それってスクラムのポーズ?

 
「よし!」

 
気合いを入れると助走をつけて私に向かって来た。


私をがしっと抱え上げ、そのまま寝室へGO!!戸を足で勢い良く開けた。

 
 
グランディングそしてトライ。

 
ラグビーだったら、これで5点ゲット。


現実はベッドの上にダイブ。

 
ガン!

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