Colors of Heart ~7色のハート~
勢いついてヘッドボードに頭を強打した。
うぅぅ・・・声にならない声に「あ、ゴメン」と大輔が私の後頭部を撫でた。
「・・・大丈夫」
痛みが治まったところで大輔を見上げた。
ベッドの上に仰向けになっている私に、Tシャツを脱ぎ捨て、鍛え上げた上半身を露にした大輔が覆いかぶさるような体勢で、ベッドに上がって来た。
顔を顔が近づき、もう少しで唇が触れる距離にドキドキが止まらない。
ついにこの日が!
視線を大輔から離さないまま、喜びを噛み締める。
そしてそっと目を閉じた。
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あれ?
何もない?
酔っ払ってて、もしかしてそのまま寝ちゃったとか?おそるおそる目を開くと、キスを躊躇っているのか、口をタコのようにして、顔を近づけたり、離したりしている。
「何してるの?」
「いや・・・あの・・・」
情けなく言い訳しようとする大輔の首に両手を巻きつけた。