Colors of Heart ～7色のハート～

ご愁傷様と少し哀れんで、俺は気絶したKIDの奴らを飛び越えた。

　
シャッターを潜り、オウスケを探す。


倉庫の中はひんやりとしていてカビ臭く、何が入っているのか解らなかったけれど、いくつものダンボール箱が山のように重ねて連なっていた。


天井が高い。


迷路みたいだなと思った。


ダンボールの影に誰か潜んでいるかもしれない。


警戒しながら奥へと進んだ。


　

倉庫の奥にはドラム缶がいくつも並べてあって、その前のスペースにどこから調達してきたのか、ソファやテーブル、パソコンなんかもあった。


KIDの秘密基地と言った所だろうか？

　
錆びたドラム缶の1つに菊間が縛られていた。


いたぶられた後なのか、顔は原型を留めない程に腫れ、瞼と口からは流血してた。


菊間の横にバットを持ったゴリラみたいな男が1人いる。


銀蘭の制服を着ていた。


同じ高校生かよと鼻で笑う。

　
その先に、KIDの奴らが集まっていた。


中心にはオウスケが獣のような目つきで睨みをきかせてる。


すでに囲まれてるじゃねぇか。