Colors of Heart ~7色のハート~


真面目な顔つきで答えた。


ばっと立ち上がり、屋上の手すりから校庭を見下ろした。


「一体、何が来るっていうんだ?」俺もオウスケに倣う。


校庭では体育の授業が行われており、今日はマラソンなのかトラックをだらだらと生徒が走っている。


女子の集団の中にユズキの姿を見つけた。
 
 
ブオン ブオン

 
遠くの方からバイクのエンジン音が聞えてきた。

 
重なる重低音から相当な数が考えられる。


目を凝らしていると、正門から何台ものバイクが校庭に入り込んできた。

 
「KIDの奴らか?」

 
「あんなにガタイのいい奴らいたか?」

 
オウスケはちっと舌打ちをすると、駆け出した。

 
「奴らの中に山吹を見つけた。あいつら、仕返しするつもりだ!」「行くぞ!!」と叫んで、オウスケは階段を一気に駆け下りて行った。


俺も屋上にいた他の連中も、オウスケの後を追う。

 
校庭に出ると、何台ものバイクがトラックをぐるぐると回っていた。

 
体育の授業中だった生徒たちは校庭の端に固まって、予期せぬ訪問者に震えていた。

 
体育教師が突然乗り込んできた得体の知れない奴らを追い出そうと、


「何だお前らは!ここをどこだと思っている?」


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