出会い系サイト
バス停まで送るというしんくんに丁寧に断って1人で歩いた。

もしバス停までで誰かに見られたら嫌やもん。


後ろから追いつかれないように早足で歩いた。



…申し訳ないという感情、このときはなかった。

自分のことで精一杯で。


出会い系を使えば男の人は選り取り見取りだ。

しんくんのこと好きじゃなくなったし、ほかの人探そう。


こんなことを思った。



内面で好きにはなったものの、やはり外見も大切だと勉強した今回。


次は絶対どんな外見、芸能人に似てるって言われないか聞こうと思った。




そしてしんくんからのメールを拒否した。

指定受信拒否。

そして着信拒否。


最低やけどそのときはヒドイって思わなかった。

自分が被害者とか勝手に思ってたから。



自分の最低さにまだ気づいてなかった高校2年の秋だった。
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