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右を向くとわたしより少し背の高い人がわたしを見てた。


「しんくん?」


そう言うとちょっと男の人は笑って見せた。


「うん。遅れてごめんな。」


初めて見たしんくん。

想像はやっぱり美化しすぎてて、かっこいいとは…お世辞にも言えへんかった。

でも外見よりも性格。

電話で話してた人には間違いないんやし。


「ううん、全然ええよ。」


そう笑って見せた。


それにまた笑うしんくん。



最低やけどわたしの中は大嵐だった。

勝手に想像してたからしんくんは全然悪ない。


だけど…わたしはすごくイライラしとったんや。

うまくいかんかったことに。

自分が可愛いってわけでもないのに。

勝手だね。



それからわたしたちは食事を取ることにした。
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