【完・短編】君だけに~不器用サンタクロース~






「バカなこと言ってんじゃねーよ」




『樹、くん……』




「速水は、生きてて良いんだ」








もっと他に言うことがあったかもしれない。


けれど、他に思い付かなかった。








『私は捨てられるようにおばあちゃんの家に預けられたんだよ?』





「それが、何だって言うんだよ」






『だって、ママは……』






「有紗は有紗だろっ!?」











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