【完・短編】君だけに~不器用サンタクロース~
「おい、有紗っ!」
キッと、俺を睨んで有紗は走っていってしまった。
「わけわかんねぇ…」
わけが分からなくて、俺はその場に座り込んだ。
あんな顔、させたいんじゃないのに。
でも、原因が分かんねぇ…。
だけど、俺に理由があるのは間違いねーんだろうけど。
有紗を見るたびに、
どんどん好きになる。
なのに、距離はいっこうに縮まらない。
まぁ、怖くて縮めようとしてないのは他の誰でもない、俺なんだけど。
俺は、どうしたら良いんだろうか…?