【完・短編】君だけに~不器用サンタクロース~




放課後になって、家はどこか聞こうと思ったら誰よりも先に有紗は教室を飛び出してしまった。






"なんか感じ悪いよな"

"あたし、好きじゃないかも"

"うん、私もー"





ひそひそと囁かれる心ない声。




何も、知らないじゃねーか。

転校初日で一体、彼女の何が分かったんだよ。

何を分かったつもりなんだよ。





気付けば俺は





「お前ら、最低だな」





そう言っていたんだ。










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