美しいけど冷淡な貴方へ送る花
「名前は。」
文句を言われても、力なく歩く私に呆れたのか
彼は溜め息をついて、
そんなことを聞いてきた。
「村山 恵。(ムラヤマメグミ)」
掠れて、今にも消え入りそうな声で答えた。
「何で狂った。」
言葉の選び方をもっと考えて欲しいと思った。
だけど、間違ったことは言われていなくて、私は答えることが出来なかった。
「あんたのしてたことはくだらない。
何の意味もない。無意味。」
なんで私はこんなことを言われなきゃならないんだろう。
見ず知らずの他人に。