美しいけど冷淡な貴方へ送る花
これまでその言葉は、私以外の誰かにずっと向けられてきた。
これまでずっと、私は見ないフリをしてきた。
これまでずっと、イジメられてる奴も愛想笑いをし続けていた。
笑っている奴をどうやって助けろと言うんだ、って…
私は何もしなかった。
本当は、見ているだけで
聞こえるだけで頭がいたかった。
吐き気がした。
「やめろ」って何度だって心で呟いた。
だけど皆、笑ってる。
そうだ、皆だ。
やる方もやられる方も、見ている奴等も。
ケラケラと、ギャハギャハと
狂ったみたいに笑ってる。
そんな中で、私が何をしたって
頭が可笑しいのは私になるんだって
分かってたんだ。