美しいけど冷淡な貴方へ送る花


「村山、何か言った?」


主犯格の小西が言った。



「調子に乗ってるのはお前だって、そう言ったんだけど?」


小西は表情を強ばらせて、ただ私を見つめた。



「友達って?笑わせんなよ。
お前らの言うお友達は自分の都合のいい道具だろ。高山がいなくなったら次は誰になるかなぁ?怖いよなぁ。だからってケラケラ小西に言いようにつかわれてんじゃねぇよ。その時点で奴隷みたいなもんじゃん。イジメられるくらいならそれでいいってか?お前らプライドないのかよ。だったらせめて、笑うのやめろよ。それともなに?本当に楽しいわけ?本当に頭おかしいわけ?高山もさぁ、何これまで愛想笑いしてたわけ?ここまでやられたら、もぅ一緒じゃん。一人の方がマシじゃない?気付くの遅いって。」



私が言いおえたら、小西が一番、弱った顔をしていた。



たぶん、小西は強くなんかなかった。
だから、誰かを傷つけて楽しそうなフリをする。

私は小西の顔をみた時、フっと安心した。


本当に楽しんでたわけじゃないんだと。


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