片想い協力者は無愛想ヤンキー!?
さっき…。
もっと熱があったのか…。
安達君に迷惑かけちゃったな…。
雨が止んできたら帰ろうかなー。
なんて考えていると、安達君がペットボトルと薬を渡しながら言った。
『今日は雨止みそうにねぇーし、このまま泊まれよ。』
…は?
泊まれ??
『な、ななななな、なにいってんの!????帰るし!!絶体帰るし!!』
テンパってペットボトルと薬を落としてしまった。
安達君は、はぁ…とため息をはいて拾う。
『あのなぁ…こんな土砂降りの中、病人を帰らずほど俺、悪魔じゃねぇから。むしろ帰ってから症状が悪化する方が迷惑。』
そう言って私に渡すと、同じ目線でしゃがんだ。
『だから…大人しく泊まってけよ?』
優しい眼差しに思わず頷いてしまった。