片想い協力者は無愛想ヤンキー!?
私の背中に壁がついて、もぅ…ダメ!!
と思って目を瞑ったとき、
『はーい、七瀬くーん?ストップしようね~?』
と言う声が聞こえた。
私は少しずつ目を開ける。
七瀬と呼ばれた男の子は『チッ』と舌打ちをすると私の頭をポンポンとして蓮夜さん達の所に戻っていった。
放心状態の私に蓮夜さんは苦笑いをする。
『ごめんねー?美亜里ちゃん。こいつ、相澤七瀬(アイザワ ナナセ)って言うたらしなんだ。俺の彼女にも平気で手ぇだして奪うんだぜ?ひでーよなー!!』
そう言ってフンッ相澤七瀬を見る蓮夜さん。
『…人の彼女だろーが関係なくね?ちょっと近づいたらあっちが先に惚れてきたんだぜ?』
頬杖を着きながらそう言うと私をチラリと見た。
『…? 』
ジーっと見てくるので首を傾げるとニコッと微笑んだ。
『美亜里ちゃんって可愛いよねー。それだけでお顔真っ赤だよ?あ、俺の事は七瀬って呼んでね?』