片想い協力者は無愛想ヤンキー!?
踊り場に着くと、なぜか奏先輩がいた。
奏先輩の他には誰も人はいなくて…。
『あ…れ??奏先輩、ここに男子生徒がいませんでしたか?』
そう問い掛けても奏先輩はニコッと笑ったまま 黙っている。
私がキョロキョロしていると、奏先輩に腕を引っ張られる。
『え!?』
『その男子生徒の特徴は?』
と、特徴!?
『えっと…あ、ハスキーボイスです!!』
『そのハスキーボイスは、誰かに似てない?』
『…………………………………あ。』
そっか、あのハスキーボイスは奏先輩だ!!
なるほどー!!と思っていると奏先輩にペシッと頭を殴られた。
『いった~!!』
頭をさすりながら、奏先輩を軽く睨む。