【続編】裏切りゲーム~最悪な誕生日~
『ふぅーん、そこまで言うならさんづけでいいけど、そうだ!偶然会ったんだし私とトランプゲームしてくれないかしら?』
トランプを見せつけるようにカードをヒラヒラさせる。
今は裏切りゲーム‥、だからきっと葵さんも裏切るに違いない。
でもそこで断った場合、葵さんが死ぬかもしれない。
オレの言うことは決まっていた。
「もちろんいいっスよ!カードゲームかぁー‥懐かしいな」
「「じゃあ、あそこの右隅にある机でも使ってしましょ」」
そう言って髪を触りながら机の方へと向かい、オレもその後を追いかける。
ふと葵さんの背中を見たとき一瞬誰かに似ている気がした。
誰なのかは思い出せないけど、言い表しようのない感覚。
誰に似ているんだろうか‥?