【続編】裏切りゲーム~最悪な誕生日~
「「どうしたの?着いたわよ!すぐに始めましょう」」
少し呆れたような顔をしながらトランプをシャッフルする。
「どんなゲームですか?」
「「そうね、今からシャッフルしたカードを配るわ。それをせーの!で1枚出して大きい数字を出した人が出たカードを取る。そして全部出し終わった後に何枚取ったか数えて多かった人が勝利‥なんて簡単でいいでしょ?」」
なるほど、簡単でわかりやすい。
でも葵さんは裏切ると思う。
だって裏切りゲームだから‥。
だとしたらオレはいつ裏切るのか‥、それがこのゲームの鍵となる。
「そうですね、わかりやすいです」
「「でしょ?こんなゲーム早く終わらせたいしね、だからJackとJ、Q、Kは抜くわね」」
「え?Jackはともかくその他の三種類は数字になりますよ?Jが11、Qが12、Kが13っていう感じに‥」
そう言うと葵さんは頬赤らめていた。
「「ふん、冗談よ!バカにしないでよね私を‥あっ!」」
葵さんの声に驚き葵さんの目線の先を見る。
すると手元が狂ったのか、トランプが床に落ちていた。
「トランプが‥どうぞ!」
「「どうも、じゃあ始めましょう?」」
シャッフル&落としてきっと最初の順番になっているはずのないトランプを交互に配る。
そしてトランプが全部配り終わったら目の前にあるのをとり、トランプに目を通す。
ほとんど微妙な数字ばかりで勝てるかわからない、と言うか勝てる自信がない。