【続編】裏切りゲーム~最悪な誕生日~

「「いくわよ、せーの!」」


合図とともにいっせいにトランプを出す。


葵さんが7、オレが5、葵さんの勝ち。


「「最初は私の勝ちのようね」」


2枚のを葵さんの近くに置く。


どんどん自分の手から減ってゆくトランプ。


そして互いにの近くに置かれてるカードが増えてゆく。


いつの間にか裏切りゲームのことを忘れ、純粋に楽しんでいた。


その時だ。


[キャー!あなた何してるのよ!?]


[ヤバいぞ!]


遠くから聞こえる悲鳴にふと我にかえる。


「今の悲鳴は?」


「「さぁね、どうせ裏切られただけなんじゃないのかしら?今はそういうゲームなんだし‥」」


余裕を見せながら自分の持っているトランプを見つめる。


次の言葉に葵さんの顔から余裕が消えていた。


< 19 / 29 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop