【続編】裏切りゲーム~最悪な誕生日~
「「いくわよ、せーの!」」
合図とともにいっせいにトランプを出す。
葵さんが7、オレが5、葵さんの勝ち。
「「最初は私の勝ちのようね」」
2枚のを葵さんの近くに置く。
どんどん自分の手から減ってゆくトランプ。
そして互いにの近くに置かれてるカードが増えてゆく。
いつの間にか裏切りゲームのことを忘れ、純粋に楽しんでいた。
その時だ。
[キャー!あなた何してるのよ!?]
[ヤバいぞ!]
遠くから聞こえる悲鳴にふと我にかえる。
「今の悲鳴は?」
「「さぁね、どうせ裏切られただけなんじゃないのかしら?今はそういうゲームなんだし‥」」
余裕を見せながら自分の持っているトランプを見つめる。
次の言葉に葵さんの顔から余裕が消えていた。