【続編】裏切りゲーム~最悪な誕生日~
本当の正体
オレたちがたどり着いた先、それは。
前回と同じ放送室だった。
いることを考えてオレ1人だけが入ることにした。
《残り15分、頑張ってください》
やっぱり、ここか‥。
機械音と一緒に違う声も聞こえる。
そして勢いよくドアを開けた。
『うわっ!』
「‥やっぱりお前か‥」
ドアを閉めながら目の前にいる主催者をみる。
そこには驚いて椅子から落ちた七海の姿があった。
『な、なんで‥尚人が』
慌てて体育館が映っているテレビとマイク、そしてカメラの電源を切る。
「七海がなぜ主催者をしている?」
優しく聞いているつもりだが、その言葉にはトゲがあったのかビクッとなる。
『尚人‥、ごめんなさい』
そう言って大粒の涙を流しながらオレに謝る。
いつもなら幼なじみが今回の主催者と知り、怒りと悲しみを込めて何かを言うのだが今回のオレは冷静だった。
冷たかったのかもしれない。
「なぁ、お前は誰だ?」