【続編】裏切りゲーム~最悪な誕生日~
『え?』
驚いたようにオレを見る。
涙でもう顔がクシャクシャになっていた。
『誰って、私は尚人の幼なじみの野村七海だよ!?』
だよな、お前は七海‥。
そう思いたかった。
「だと思ってた、この人に会うまで‥」
そう言ってドアを開ける。
そこには驚いていた葵さんが立っている。
『だ、誰!?』
「葵さん‥‥いや、葵‥七海で正しいよな??」
その言葉に涙がとまらない葵‥七海。
その言葉を聞き顔がこわばる偽七海。
2人の七海の目があった。
そして七海は茶髪のウィッグをとり、サラサラな黒髪がでる。
そしてつり目メイクをとるとそこには同じ顔をした2人の七海がその場に現れた。
「「言って置くけど、私は尚人の誕生日忘れないから!」」
「おい、さっきの性格演技なんだろ?これじゃあ前と変わらないから」
そう言うとハッとして口を閉じた。
七海は小学校の頃から演技が上手く、よくいろいろなマネや性格を変えて演技していた。
だからできたことだ。