聞きたいのは声だよ
大学の講義は退屈だ。
友達の実咲子は昨日の合コンの愚痴を言っている。
窓からは中庭が見えて今朝のことを思い出してた。
『おはよう』と声をかけてきた人はわたしの隣にドカッと座り、
『ここの桜って毎年こんなにすごいの?』
コクリと頷くとキミは『そっか、そっか』と優しく微笑んだ。
そしてまたカメラのレンズを私に向けて、
『ここ、気に入った!
また来てもいい?
俺、サク。佐久間一樹!
よろしくな。』
差し出された手を見つめてると、
『ねぇ、キミの名前教えてよ。』
友達の実咲子は昨日の合コンの愚痴を言っている。
窓からは中庭が見えて今朝のことを思い出してた。
『おはよう』と声をかけてきた人はわたしの隣にドカッと座り、
『ここの桜って毎年こんなにすごいの?』
コクリと頷くとキミは『そっか、そっか』と優しく微笑んだ。
そしてまたカメラのレンズを私に向けて、
『ここ、気に入った!
また来てもいい?
俺、サク。佐久間一樹!
よろしくな。』
差し出された手を見つめてると、
『ねぇ、キミの名前教えてよ。』