アロマな君に恋をして
この間、なずなさんちで熱を出した時もたくさんキスはしたけど、やっぱりどこか自分を抑えている部分があった。
だけど今日はそれがない。
完全に欲望のタガが外れた俺は、なずなさんが苦しがっているのを知りながら、彼女が息継ぎをしようと唇を離したところにまたキスを被せる。
彼女の顔が見たいから、目はずっと開けていた。
なずなさんは俺が刺激を与えるごとにとろけそうな顔をし、まだ慣れない仕草で舌を絡ませてきた。
……もうダメだ、キスじゃ足りない。
俺は服の上から、彼女の胸の膨らみに触れた。
ぴくりと体を震わせて逃げようとしたなずなさんの腕を掴み、俺の首にしがみつくよう誘導した。
こうすると、お互いの顔が真正面に見える。
「……恥、ず、かしい」
「なんで……?可愛いですよ」
「麦くんがそういうこと言うから……余計だよ」
そう言って真っ赤な顔をするなずなさんのおでこにキスを落として、俺は服を脱がしにかかる。
なずなさんの格好は、お店で接客してる時のシャツにジーンズ、その上に羽織っていたゆるめのニットはすでに肩から半分抜けていた。
ただそれだけのことで、俺の鼓動は一層速くなる。