アロマな君に恋をして
「寒くないですか?」
一枚ずつ服を剥ぐ度に露になる白い肌に触れると、俺よりずっと冷たいから心配になった。
「……平気。麦くんは?」
「俺はさっきからずっと暑いですよ。暖房消したいくらい」
「うそ」
「本当。なずなさんもすぐに熱くしてあげます」
「――え」
俺はにっこり微笑んでなずなさんの身に付けていた最後の衣服を脚から抜いた。
――お喋りは、もうおしまい。
俺の口は、なずなさんの体をあたためてあげるために、別のことに精を出す。
なずなさんは嫌だと言ったけど、俺はそれを無視してわざと大きく足を開かせた。
恥ずかしいからかなかなか声を出してくれないなずなさんに、俺は意地悪なことばかりして……
何度目かの限界を迎えた彼女がやっと可愛い声で鳴いたことに満足すると、俺はテーブルの上にある暖房のリモコンに手を伸ばし、運転を停止させた。
なずなさんも俺も、たくさん汗をかいていたし……
これからもっともっと、熱くなるのだから、必要ない。