女執事革命X

***


「ただいま。」

やっとの事で我が家に辿り着き、リビングのソファに腰掛ける。



「あら、随分疲れたみたいね。だから車を出せばと言ったのに。」


向かいのソファで優雅にティータイムを楽しむのは、私の姉。

長野泉【チョウノ イズミ】 21歳 女


「私の夢は執事なの。執事が車を出して、どうすんのよ。」

そう言うと姉・泉はため息をついた。



「あんた、まだ言ってるの?分かってる?女は執事になれないの。・・・それに長野航空会社社長令嬢ともあろうアンタが執事になんて。」


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