Taste of Love【完】
これは大悟がくれた最後の言葉だと思い、何度も何度も読み返す。
「えっ? これって……」
(もしこれが私の思い違いじゃなかったら)
風香は急いでエプロンをつけてレシピ通りチョコレートを作りはじめた。
(ちゃんとこのチョコレートで自分の気持ち伝えないと)
チョコレートを刻みながら風香は心を決めたのだった。
***
午前半休をとって、翔太を見送った風香はそのまま会社に戻った。
その前に駅前のサニーエイトの店舗に寄った。
バレンタインの特設の棚は今日までだ。棚の前にお母さんに連れられた小さな女の子がチョコレートを選んでいた。
手にもっていたのは、風香が大悟とともに考えたチョコレートだった。
「ママ、パパこれ好き?」
「うん。きっととっても喜んでくれるよ」
「うん、あたし好きっていうの。パパに」
ニコニコと笑顔で小さなチョコレートをレジに持っていく姿をみて、風香は顔を綻ばせた。
そして小さな笑顔と幸せを作りだすスイーツの開発に関われることを誇りに思った。
会社に戻り、仕事にとりかかる。
「えっ? これって……」
(もしこれが私の思い違いじゃなかったら)
風香は急いでエプロンをつけてレシピ通りチョコレートを作りはじめた。
(ちゃんとこのチョコレートで自分の気持ち伝えないと)
チョコレートを刻みながら風香は心を決めたのだった。
***
午前半休をとって、翔太を見送った風香はそのまま会社に戻った。
その前に駅前のサニーエイトの店舗に寄った。
バレンタインの特設の棚は今日までだ。棚の前にお母さんに連れられた小さな女の子がチョコレートを選んでいた。
手にもっていたのは、風香が大悟とともに考えたチョコレートだった。
「ママ、パパこれ好き?」
「うん。きっととっても喜んでくれるよ」
「うん、あたし好きっていうの。パパに」
ニコニコと笑顔で小さなチョコレートをレジに持っていく姿をみて、風香は顔を綻ばせた。
そして小さな笑顔と幸せを作りだすスイーツの開発に関われることを誇りに思った。
会社に戻り、仕事にとりかかる。