Taste of Love【完】
「なんだ?嬉しくないのか?」
風香の反応があまりにも薄いため、つまらなさそうな声を上げる。
「い、いえ。なんだかダメだしばっかりだったから、信じられなくて」
「あの時のお前の悔しそうな顔ったら!」
声をあげで笑う翔太に思わず頬を膨らませる風香。
「そんなに笑わなくても。もういいです」
そういってデスクに戻り片付けを始める。
「ごめんごめん。腹減っただろう。飯喰って帰ろう」
「え?私とですか?」
「お前以外誰がいるんだ。俺引越ししてきたばかりだからこのあたり詳しくないんだ」
ジャケットを羽織りながら私にそう告げる。
「いいですけど、今日はラーメンですよ。どうしても今日食べたいんです」
おしゃれなお店を言わなかったのは、風香の小さなプライドだ。
高校生の時に好きだった気持ちは過去の思い出で、今は何とも思っていないただの上司だと自分に言い聞かせるためにわざと色気のない店を選んだ。
「いいね~さぁ行こうぜ。腹減った」
そう言って準備のできた風香の背中に手をかけて出口へと促された。
風香の反応があまりにも薄いため、つまらなさそうな声を上げる。
「い、いえ。なんだかダメだしばっかりだったから、信じられなくて」
「あの時のお前の悔しそうな顔ったら!」
声をあげで笑う翔太に思わず頬を膨らませる風香。
「そんなに笑わなくても。もういいです」
そういってデスクに戻り片付けを始める。
「ごめんごめん。腹減っただろう。飯喰って帰ろう」
「え?私とですか?」
「お前以外誰がいるんだ。俺引越ししてきたばかりだからこのあたり詳しくないんだ」
ジャケットを羽織りながら私にそう告げる。
「いいですけど、今日はラーメンですよ。どうしても今日食べたいんです」
おしゃれなお店を言わなかったのは、風香の小さなプライドだ。
高校生の時に好きだった気持ちは過去の思い出で、今は何とも思っていないただの上司だと自分に言い聞かせるためにわざと色気のない店を選んだ。
「いいね~さぁ行こうぜ。腹減った」
そう言って準備のできた風香の背中に手をかけて出口へと促された。