Taste of Love【完】
「はぁあ~やっと出来た~」
調理室の椅子に倒れこむようにして座った風香に雅実が笑顔を向ける。
「お茶いれましょうか?」
そういう雅実に、手を頭の上で振って断る。
「もう退社時間過ぎてるしいいよ。私も片付けたら帰るから」
「ではお先に」
調理室を後にする雅実に「おつかれ」と声をかけた後、テーブルに突っ伏した。
胃の中は空っぽなのに、せりあがるような嘔吐感が押し寄せてくる。
(早く帰って寝よう。明日の会議に備えないと)
できれば大悟の意見をもう一度聞きたかったが、試作に時間がかかりできなかった。
風香は自分の能力の低さとあの日に変わってしまった体質を恨みながら、重い体に鞭打って片付けを始めた。
調理室の椅子に倒れこむようにして座った風香に雅実が笑顔を向ける。
「お茶いれましょうか?」
そういう雅実に、手を頭の上で振って断る。
「もう退社時間過ぎてるしいいよ。私も片付けたら帰るから」
「ではお先に」
調理室を後にする雅実に「おつかれ」と声をかけた後、テーブルに突っ伏した。
胃の中は空っぽなのに、せりあがるような嘔吐感が押し寄せてくる。
(早く帰って寝よう。明日の会議に備えないと)
できれば大悟の意見をもう一度聞きたかったが、試作に時間がかかりできなかった。
風香は自分の能力の低さとあの日に変わってしまった体質を恨みながら、重い体に鞭打って片付けを始めた。