Taste of Love【完】
会議がお開きになりかけたところで大悟が口を開く。
「この安寧芋のシュークリームなんだけど、この味でいくにはもったいない気がする。私も協力するのでもう一度試作しなおすというのはいかがでしょうか?」
風香は思わず顔を上げる。
昨日まで必死で作り上げたものを否定された。思わず刺すような視線を大悟にむけてしまう。
「わかりました。シュークリーム以外はこのレシピでOKですね。シュークリームは浅見さんと結城で再度練り直しということで」
最後は翔太がきれいにまとめた。
部長や常務が退席し、残されたのか企画室のメンバーと大悟だけだった。
いてもたってもいられずに、風香が声をあげようと立ち上がる。
「浅見さん一体――」
しかし風香の言葉を続かなかった。
立ち上がった瞬間ぐらりと地面が歪んだ気がした。
そしてそのまま体が傾き、目の前の景色が“ぐわんぐわん”と歪みそこで意識が途絶えた。
「この安寧芋のシュークリームなんだけど、この味でいくにはもったいない気がする。私も協力するのでもう一度試作しなおすというのはいかがでしょうか?」
風香は思わず顔を上げる。
昨日まで必死で作り上げたものを否定された。思わず刺すような視線を大悟にむけてしまう。
「わかりました。シュークリーム以外はこのレシピでOKですね。シュークリームは浅見さんと結城で再度練り直しということで」
最後は翔太がきれいにまとめた。
部長や常務が退席し、残されたのか企画室のメンバーと大悟だけだった。
いてもたってもいられずに、風香が声をあげようと立ち上がる。
「浅見さん一体――」
しかし風香の言葉を続かなかった。
立ち上がった瞬間ぐらりと地面が歪んだ気がした。
そしてそのまま体が傾き、目の前の景色が“ぐわんぐわん”と歪みそこで意識が途絶えた。