きっと上手くいく

母子共に健康で
体重は3000gちょっと
基本がわからず
3000gが多いのか少ないのかはわからないけど、丁度いい感じになぜか思った。

千尋ちゃんのお母さんもお父さんも病院にいて、産まれるのを見守っていたそうだ。

あれだけ
ゴタゴタしていた千尋ちゃんと実家のご両親だったけど、お正月に山岸さんが挨拶に行って、お義父さんにガッツリ怒られてからは関係は良好らしい。

よかった。よかった。

『画像送るわ』

「もう撮ったんですか?どっちに似てます?」そう聞くと

自信満々で『俺』って答えるのが少し憎らしい。

そうか
山岸さんに似てるんだ。

じゃぁ綺麗な顔をしてるんだろう。

「僕も仕事が終わってから行きます」

『別にいいぞ』

「絶対行きます」鼻息荒くそう言うと、様子が見えるかのように山岸さんは笑ってた。

千尋ちゃんによろしくと伝え、僕はゆっくり仕事に戻る。

あ、また手の中でスマホが震えた。
画像来たかな。

自分の席にあと5歩ぐらいの場所
コピー機の陰でまたチェック。

予想通りの山岸さんからの画像で
小さくうにゃうにゃしている赤ちゃんの顔が四角い画面いっぱいに写ってた。

髪の毛がいっぱいある
色の白い
目がきっと大きくなりそうな
口元がなんて可愛らしい

可愛らしい赤ちゃんの写真。

山岸さんに似てるかも。

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