きっと上手くいく
「女に慣れてる俺がいるから大丈夫。お前なんていらない不要お荷物」
「和也!」
怒るなよ。真実を言って何が悪い?
気付かせてやるのが優しさだろーが。
これだから女慣れしてないやつは……あーぁ情けないヤツ。
同情モードになってると
「帰る。千尋ちゃんごめんね。僕は何の役にもたってないね」
細い目から涙が流れてるぞ
おい。まじかー。
「そんなことないよ。ありがとう嬉しかった」
そんな千尋の返事を最後まで聞かず
デブは俺の顔を見ないで出て行ってしまった。
おーおー帰れ帰れ!
そして二度と来るな!
やっぱ俺の勝利
「さぁおかゆでも食べるか」
気持ちよくニコニコ笑顔で千尋に声をかけたけど……「食べない」と、冷たく言われた。
「出て行って」
千尋は布団をかぶって鋭く言う。
はぁ?
「食べようよ」
食べないとお腹の子供に悪いだろ。
「和也はちっともわからないんだね。
自分がされて嫌な事は人にしちゃいけないんだよ。
客と寝てた事実を反省してないじゃん。
心がないからそうなんでしょ」
「何だよそれ」
「健ちゃんの心を傷付けた。和也が悪い」
「俺は事実を言っただけだろ」
「サイテー」
サイテーって……。