恋愛心工事中。



――

『気持ち良かった~』



部活が終了して、あたしと京司は廊下を歩いていた。




2年生は京司がクスリをやっているという噂を耳にしているのだろう…


京司に近づく2年生はいなかった。






京司はそんな奴じゃないのにっ。










『楽しいな、水泳!』

京司の濡れた髪が、怖い印象をおとなしくさせた。




…が、ピアスをつけたので効果無し。







「もっと早く水泳部入れば良かったのに!」

『そうだな~』




あたしは髪をタオルで拭きながら言った。






「水泳大会出られそうじゃん!
京司、めちゃくちゃうまかったもん!」

『まじ?サンキュ♪』




でも良かったなぁ~…

部員が増えて♪






あたし達が玄関に向かうと………


















『美羽!』



……へっ!?




「壱!?」


にこやかに笑う壱が居た。








『お、黒崎じゃ~ん!』

京司が言った。



「石橋?どうした?」

壱は不思議そうに、京司の濡れた髪を見た。







『俺、水泳部に入部したんだ♪』

「まじ?」





…何かこの2人…知らない間に仲良い?(汗)








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