恋愛心工事中。


何でそこまであたしを思ってくれるの?

いつ振り向くかも分かんないのに……

昔を引きずって生きているのに……


壱は…どこまでも一途だね…





…ごめんね…

今は分かんない。


自分の気持ちが……




答えを出すのは、時間がかかるけど…待ってて下さい。




『ずっと…待ってる』


ねぇ……



あたし…涙が止まらないんだよ?


壱…強いよ。
強すぎるよ……









――

『おはよっ、美羽!』

有美が笑顔で挨拶してきた。



「うん、おはよー」




7月4日。

朝……学校。





あたしは席についた。


…………。



あれから、ずっと考えていた。


琉依と付き合っていた時の事、壱への思い。



それでも…こんがらがって分かんない。




……あたしは…

どうすればいい?




やりきれない苦い思いを胸に、あたしはただ呆然と座っていた。




………その時。









『はよ』


壱が来た。



あたしに笑顔を向けて挨拶した。



………ドキン…




心臓は再び乱れる。





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