恋愛心工事中。





『俺、この町に引っ越してきたの。最近。』




そうなんだ…。


いつのまにか恐怖心が少なくなっている。
何でだかは分からないけど…




助けてくれたからかな?










『何か俺さ~…』



そう言って言葉を止め、まじまじとあたしの顔を見つめる。









『やっぱ何でもない。
また会うかもな、お前と。
じゃあな。』



そう言ってさっさと消えていった。









………何アイツ。








あたしは奴の小さくなってゆく背中を見ていた。








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