恋愛心工事中。
選択、涙
男組は、もう既に到着していた。
有美は黒地にピンクの花柄の浴衣。
あたしは紺地に白い花柄の浴衣を借りた。
男組は2人とも私服。
お互いがお互いに初めて見る姿に、目を丸くしていた。
有美は少し長い髪を、あたしはいつも緩く巻いている髪を、お揃いにおだんごにした。
壱の私服は、いかにもオシャレ!って感じ。
凄く大人びて見える上にセンスが良い。
京司は全体的に黒くまとめていて、凄く似合う。
『『浴衣!?』』
男組が声を揃えた。
『似合うー?♪』
有美は楽しそうに袖を広げてみせた。
『『似合う!!』』
何でこんなに声が揃うんでしょうか…?
そして、出発。
前を歩きながら、楽しそうに話す有美と京司。
最近まで京司を怖がっていた有美が嘘みたいだ。