恋愛心工事中。
何かにぶつかり、あたしはよろけた。
『どこ見て歩いてる訳!?』
花火の音に負けない大声のオバサン。
目をつりあげ、あたしを睨んでいる。
髪の毛は爆発したみたいなパーマ。
…ぶつかったくらいでそんなキレる!?
と言いたい気持ちをこらえ、
「すみません」
と謝った。
すると、頭が花火状態のオバサンは、フンッと鼻息を漏らして去っていった。
……感じ悪っ!!
ウザいウザいー!!
(↑イライラ)
あたしは握り拳を作って、何とか高ぶる気持ちを抑えた。
そして前を見ると…
…………。
あ、れ?
………あれ!?
「あれぇっ!?」
さっきのオバサンに負けないくらいの大声に、周りの人があたしを見た。
でも、パニックしたあたしには…もう何が何だか。