恋愛心工事中。


あたし達は、少し抜けて、人が居ない芝生の所まで来た。



琉依はベンチに腰掛けた。

あたしも戸惑いながらも、隣に座る。




カチッ



………ん?


金属みたいな音が隣からして、あたしは琉依を見た。






「…タバコ?」


琉依はzippoの高そうなライターを点け、タバコに火を灯していた。





『あ、悪ぃ。
いつもの癖で』


琉依は慌てて携帯灰皿を取り出した。





「琉依…まだ17歳でしょ!?何で!?」


あたしと同い年なのにっ!!




どうしても中学生の頃の印象だけで、何だか琉依とタバコが不釣り合いだった。





『まぁ年齢的には高校生だけどな。
今は普通に働いてんだよ』


…………。





「えええっ!?」


は、は……



「働いてる!?」



何!?どうして!?
(↑パニック)





< 140 / 440 >

この作品をシェア

pagetop