恋愛心工事中。
あたし達は、少し抜けて、人が居ない芝生の所まで来た。
琉依はベンチに腰掛けた。
あたしも戸惑いながらも、隣に座る。
カチッ
………ん?
金属みたいな音が隣からして、あたしは琉依を見た。
「…タバコ?」
琉依はzippoの高そうなライターを点け、タバコに火を灯していた。
『あ、悪ぃ。
いつもの癖で』
琉依は慌てて携帯灰皿を取り出した。
「琉依…まだ17歳でしょ!?何で!?」
あたしと同い年なのにっ!!
どうしても中学生の頃の印象だけで、何だか琉依とタバコが不釣り合いだった。
『まぁ年齢的には高校生だけどな。
今は普通に働いてんだよ』
…………。
「えええっ!?」
は、は……
「働いてる!?」
何!?どうして!?
(↑パニック)