恋愛心工事中。
「琉依…ごめんね…」
前に付き合っていた彼女の事で反対されて。
それと同じになったら困るから、あたしに嘘ついて。
でも、好きでいてくれたんだ。
あの告白は嘘じゃなかったんだ。
あの笑顔は、本当だったんだ。
琉依は…苦しんでたんだ。
お父さんからのプレッシャー。
暴力。
あたしと付き合っても、長く居られない。
中途半端な事をしたって…傷ついてたんだ。
散々傷ついたのに…
お母さんはいなくなって。
今は仕事してて。
こんなに痩せてて。
寂しそうに笑っていて。
あの時の、輝いた笑顔は無くて…
「ごめんっ…ごめん…っごめん…」
目を擦りすぎて痛い。
けど、琉依の痛みはこんなもんじゃない。
あたしの想像を遥かに超えている。
琉依…ごめんなさい…
勝手に琉依を最低な奴と思っていた。
けど、心の底から憎めなかったのは…
あなたが、大好きだったからです。