恋愛心工事中。
『美羽っ!!』
その時、背後から大声が聞こえた。
…もしかして。
あたしは振り返ってみた。
『はぁ…やっと見つけた…』
息を切らしている、壱が居た。
………っ。
『あれ?壱?』
琉依が言う。
『…琉依!?』
壱は驚いたように言って、あたし達の元へやってきた。
『久しぶり~。
俺、こっちに引っ越してきたんだ』
『…そっ、か』
壱は戸惑っている。
…あたしと琉依が一緒に居たから。
『壱、お前…美羽を幸せにしてやれよ』
…………っ、
その琉依の言葉を聞いた時……
とめどなく大量の涙が溢れた。
「……っ、く」
もうダメだ。
ダメ、ダメだ。
『美羽!?』
壱があたしに駆け寄ってきた。
それに気付いて、琉依もあたしの元へやってきた。
…バカだ、あたし。