恋愛心工事中。
美羽の決断
気付いたら、ここに来ていた。
足が怪我しているのに、何故ここまで来たのか…
゙ここ来ると何もかも忘れられる゙
壱の言葉があったからかもしれない。
たった一度来ただけなのに覚えていたのは…頭に強くこの景色が残っていたからだ。
涙で揺れる視界に映るのは、今日も綺麗な宝石景色。
あたしは、以前壱と来た、恋人達に有名なスポッドJEWELS゙に来ていた。
スポット名は、この宝石みたいな景色からきているんだ。
あたしは恋人達の願いがぶら下がった柵に手を掛けた。
壱と来て、
琉依が本当はあたしの事が好きだったって事を教えてくれたよね。
゙俺の事見で
壱の言う通り、過去の事なんて忘れるべきなのかもしれない。
けど…
今日会ったら…
あんな人一倍辛い思いをしている琉依をほっとけない。
そう思ってしまったんだ…
忘れよう
そう思っても…
頭の中から消えない琉依の光を失ったような笑顔。
あたしまで苦しくなってくる。