恋愛心工事中。


だけど…

有美に話さなくちゃいけない。



高校に入ってから、有美はあたしの大好きな友達だから…







―――
――


『笹崎美羽ちゃん?』


目の前に、可愛らしい女の子。



まだ皆、制服が大きくてぎこちない。

皆、染めたばかりのような髪も、始めたばかりのようなメイクも。






「はい?」


あたしは席に着いていた。




同じ中学からの子が居なく、入学式が始まる前は気まずかった。




そんな中、女の子が一人。

あたしの前に。






『ここ…あたしの席なんだけど?』


………は!?




あたしはガバッと黒板に表示されている席の番号を見た。


学校に入った時に渡された紙には、各自の出席番号が書いてある。





あたしが座っている席の、黒板に書いてある番号。

紙に書いてある、あたしの出席番号。





ち………





「違うーっ!!!」


あたしは目を見開いた。






『多分、美羽ちゃんは後ろじゃない?』


後ろの席の黒板の番号を確認。





………うわ…(汗)





「ごめんなさい!!
あたしの席、一個後ろだった…」


恥ずかしい…(汗)





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