恋愛心工事中。
『これから宜しく。』
金髪のロンゲを一つに結い、ピアスを耳に輝かせている。
顔はまさに美形。
スタイルもモデル並み。
だけど。だけど。
あたしは男が大ッ嫌いなの!!
『…まあ良いだろう。
次の授業の準備しろ~』
んなっ!!
いいだろうだとっ!?
なんだこの適当教師…
適当政え先生にしてやる!!
(↑おい)
『ねぇ。名前。』
黒崎に単語だけ言われ、あたしは頭に?マークを浮かべる。
『名前。教えて。』
ニコニコ笑う黒崎。
何この笑顔。騙そうとしてんの?
その手には乗らん!!
(↑え)
「…笹崎美羽。」
あたしは小さな声で、出来るだけ冷たく言い放った。
それでも黒崎は満足したようで、
『美羽ね。
壱って呼んで☆』
親指を突き立て、歯を見せて笑った。
うっわー。
(↑棒読み)
『何だよ、その顔…
お前可愛いのに。』
………っ。
さ、さらりというな!!
ドキッとなんかしてない!!
断じてこのロンゲ野郎には!!
(↑言葉悪)
「からかってんの?」
『んな訳ねぇよ。
だってこれって運命としか言いようないし?』
何こいつ。さぶっ。
(↑失礼。)
すると、有美が楽しそうにあたしの机へ席を寄せた。