恋愛心工事中。


―次の日

『おはよ!』
「はよ~」

有美からの挨拶に笑ってみせた。




今は学校。

2人で早めに来て話そうって訳で、今はあたし達以外誰もいない。





『顧問に捕まったんだって?アイツ、ウザいよねぇ~♪』


言葉使い悪!(お前が言えないだろ)



昨日家に帰って有美に電話したのだ。

昨日の一部始終を話した。


そこで早めに学校へ来ようと言う話になった訳。






『ま、今日話すんでしょ?頑張って』

有美は微笑んだ。




「うん」


頑張ろ。

有美がこんなに応援してくれてる。







『あたしもね、過去にこだわってた』


遠くを見つめる有美の目は…

寂しそうで。






『中学の時付き合ってた人にこっぴどくフられちゃってさ。

それでもあたし、その人の事が好きだったの…

だから、未練タラタラでねぇ~』






初めて聞く、有美の過去の恋。


こんなに仲が良いあたし達だけど、知らない事だって一杯あるんだ。





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