恋愛心工事中。
――
『美羽!
ごめん、あたし政えに呼ばれた!』
時は過ぎ、お昼の時間になって。
有美は手を合わせてあたしを見た。
「まさか政えとデート?趣味悪!」
あたしが言うと、有美から一撃。
頭にチョップをくらってしまった。
「Σぎゃお!?」
『ちっがーう!
いくら冗談でも許さないよ!?』
有美の目がギラリと光る。
ひゃああ~……
『政えに体育祭の企画書貰いにいくの』
「へっ?
体育祭なんてまだまだじゃん!!」
今7月だよ!?
体育祭10月でしょ!?
『体育委員は忙しいのよ。って事でお昼一緒に食べられないから。』
有美はそっけなく言うと、教室を出ていってしまった。
…………(泣)
あたしは渋々辺りを見回す。
皆、お昼を食べに消えている。
教室に残っているのは嫌われ者や、ちょっと変な子達。
…………(汗)